100%の解決策がない場面、どう折り合いをつけていくか?

院長ブログ

芳賀 紀裕
あい太田クリニック 院長
芳賀 紀裕

 

 

新型コロナの新規感染者数はピークは越えた感があるものの、依然として多い状態が続いています。

コロナ渦での個々の考え方にはさまざまありますが、避けたいのは対立。

感染に対する心配の程度、感染対策の仕方、非常事態宣言の是非、ワクチン接種の是非等々・・・。

医療者は目の前で亡くなっていく患者さんをみて、人流抑制やロックダウンを主張します。

飲食店を営んでいる方々などは、経営が行き詰まり自殺するなど悲惨な状況を目の前にして経済をストップすることに反対します。

ともに正しい意見で、本来は対立するものではありません。

100%の解決策がない問題は世の中にたくさんあり、これもその一つだと思います。

 

また、自粛疲れでみんなストレスを感じています。

考えが異なると、自分が正しいと信じてついつい相手方を責めてしまいます。

ただ、相手も自分が正しいと思っています。

そこを理解することが大切なのですが、議論が始まると忘れがちです。

特に家族間では感情的になりやすいですね(私もですが・・・笑)。

 

患者さんの考え、ご家族の考え

 

話は少しずれますが、医療の現場では治療方針において家族の間で意見が分かれるときが、ままあります。

特に在宅では、治療と言うより、どのように看ていくかということで議論が生じます。

本人のことを考えているようでありながら、自分の考え方に固執してしまっていることもあります。

そして、時に患者さん本人の考えと離れたところで議論が進んでいってしまいます。

家族間で対立構造が生まれると、一番かわいそうになるのは患者さん本人です。

この場合もちょっと冷静になって相手の意見を聞けると良いと思っています。

 

いずれにせよ、意見が違うからといって相手の人格までをすべて否定することは避けたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人 芳賀 紀裕
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