103歳にあっぱれ

院長ブログ

 

高齢者施設でも行われる訪問診療

クリニックでは、居宅の患者さんばかりではなく、老人ホームなどの施設に入所している方の訪問診療もしています。
その際は、一度に10名以上の患者さんを診る場合もあります。
施設では職員のスタッフさんが身体の状態を把握してくれているので、居宅の方々よりも診療は短時間で進み、比較的落ち着いている場合は、細部にわたる診察よりも会話などを楽しむ時もあります。

 

 

最期まで校歌をうたってバンザイ!

先日、ある老人ホームで、私がクリニック就任時から診ていた認知症を患うYさんがお亡くなりになりました。享年103歳でした。
とても愛嬌のある人で、私はお会いするのをいつも楽しみにしていました。
そして診察の時には、よく歌をうたってくれました。
色々な歌の中でいちばん多かったのは、小学校の校歌でした。
時にはご機嫌で2番までうたってくれ、最後に「万歳!」と両手を挙げるのがいつものスタイル。
うたう前に校名も教えてくれるので、ホームページを確認したところ、出身は新潟の明治創立の歴史ある小学校で、校歌の歌詞は一語一句違わず正確でした。
皆さんもご存じのとおり、認知症の方は昨日のことや1時間前のことは忘れてしまっても、何年も前の子供の頃の記憶は忘れずに覚えているのですが、それを改めて認識させられたものでした。

 

先日、日本最高齢(世界歴代2位)の田中カ子さんが、4月19日に119歳でお亡くなりになったと報道されていました。
この方には及びませんが、Yさんも十分長生きだったと思います。
寝込んだ期間も1ヶ月程度でした。
残念ながら私はお看取りをすることができなかったのですが、亡くなる前日に訪問したときも歌をうたってくれて、寝ながら手を挙げてバンザイをしてくれました。

 

 

日本人の平均余命

厚生労働省の令和2年の完全生命表によると、日本人の平均寿命は女性で87.71年、男性で81.56年です。
また、平均余命という言葉もあります。
平均余命とは、ある年齢の人々があと何年生きられるかという時間を平均したものです。
すなわち 0歳の人の平均余命が平均寿命となります。
90歳女性の平均余命は5.85年、男性で4.49年です。
人生100年時代といわれていますが、やはり100歳を超えて生きることは大変なことです。それも元気なままで。

 

今まであい太田クリニックでお看取りをした最高齢の方は、106歳のようです。
現在も100歳以上の方が数名おられ、記録を越える方もいずれ出てくると思いますが、点滴等で延命するのではなく、その人らしく最期を迎えられるように診療を行っていきたいと思っています。
Yさんはあの世でも元気に校歌をうたっていることでしょう!
安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします。

 

 

 

 

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