緩和ケアについて-その3|寝ないで起きている事もリハビリ

院長ブログ

 

 

 

緩和の段階となったことで、退院してご自宅での療養に切り替わる際、私たち訪問診療の介入が始まります。
退院したその日のうちに1回目の訪問に伺うことが多いのですが、当日は大体、病人という感じで寝間着を着てベッドに横たわっていらっしゃいます。
でもその際私はよく、「次回私たちが診察に来た時は、できればジャージでもいいから普段着に着替えて座ってお話ししましょう、病人だからといって寝ていたら、体力がどんどん落ちてしまいますよ」ということをお伝えします。
そうすると2回目の訪問時、大体の患者さんは私との約束を守ってくれています。
ご家族からは、診察の時間以外は寝てばかりで…という話もお聞きしますが、診察の間だけでも起きて話ができれば、ONとOFFがはっきりします。

 

そして何よりも、着替えるという行為がリハビリになります。
また、寝間着で過ごしていると、いい天気でも外に出てみようという気持ちも起きにくく、ジャージ程度でも着替えてみれば、不思議と庭に出てみようかという意欲も湧いてきます。
「外に出てみましたよ」という報告を聞くと、私も嬉しくなります。
退院してもベッドに横たわったままではなく、できることならば少しでも住み慣れた我が家での時間を、有意義に過ごしていただきたいと思います。
その何気ないひと時に、いい表情のお写真が残せて良かった…というご報告を、のちにご家族から伺ったこともあります。(そのお話はまたの機会に)

 

病院の緩和病棟だと、起きるといっても入院しっぱなしには変わりありません。
病院によっては、療養患者のための庭などが整備されているところもありますが、そういったところは本当にわずかな数しかありません。
大部屋で余生を過ごす方が大半ではないでしょうか。
せっかく自宅に帰ることができたのなら、少しでもベッドから起き上がり、ご家族との時間を大切にしていただきたいと考えています。
そのために私たちのような訪問診療や、訪問介護、訪問看護、訪問歯科、訪問リハビリ、訪問栄養サポートなど、在宅医療の専門的ケアをうまく利用し、生活の質(QOL)を保っていければ、患者さんご本人にとっても、ご家族にとっても素晴らしいことです。

 

 

 

 

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