全国に新型コロナウイルス感染症の第6波が押し寄せて来ています。
諸外国の事例を見ていてある程度覚悟はしていたものの、ここまで急速に拡大する現実に直面すると、正直戸惑いすら感じます。
今回のオミクロン株は重症化リスクが少なく、症状が軽い方が多いようですが、そのことが逆にさまざまな意見を生んでいるようです。
感染の波は在宅医療の場にも影響を及ぼしています。
残念ながら、クリニックの患者さんにも感染してしまう方が出てきています。
高齢者や基礎疾患がある場合は、ウイルスによる症状が軽くても、体調を崩し全身状態が悪化します。
在宅の場で期待される内服薬も、形状が大きいので飲み込む力が衰えた場合は内服が難しいかもしれません。
また病院は、新型コロナウイルス感染症で一般用ベッドが制限されています。
そのため、他の疾患や外傷で入院対応が必要な場合も、受け入れ先を探すのが困難になってきています。
ベッドを空ける必要があるのか、面会制限も強くなったせいで患者さん側が退院を希望されたのかは分かりませんが、病院からは在宅で診てほしいとの依頼が多くなっています。
まん延防止等重点措置によるいろいろな制限の良し悪しはともかくとして、在宅医療の現場にいろいろな影響を及ぼしていることは事実です。
月並みな言葉ですが、正しく恐れて、手洗い、マスク、3密回避、換気などの基本的な感染対策をしっかりと行うことが大切でしょう。