緩和ケアに関するブログが続いたので少し一休み。
先日の休みに上高地に行ってきましたので、そのことを書きます。
メインの河童橋から徳沢までの往復約14kmのハイキングの日はあいにくの雨でしたが、雨対策をしっかりして決行しました。
雨の日の上高地は悪いことばかりではありませんでした。
ネイチャーガイドの人に教えてもらったことですが、上高地の森の中は雨が降ると、森林の匂いが立ちこめ、苔が美しくみえます。
また、梓川から「もや」が湧いてきてとても幻想的な風景が見られます。
なんといっても人が少なく、雨に濡れた木の実やキノコなど自然をゆっくりと堪能しながら歩くことができました。
もうひとつ、知って良かったこと。
上高地の森の中には倒木がありますが、これは撤去等せずそのままにしておくそうです。
倒木に苔が生えて、その上に木の種が落ちます。
そして、苔から水分、倒木から栄養を得て、種から若木になって、さらに何百年という月日を成長し大きな木になっていきます。
そして土台になった倒木は朽ちてその部分は空洞になって「根上がり」という現象がおきます。
これを「倒木更新」というようです。
木は人間の人生をはるかに超えた悠久の時間を生きているのです。
大自然のスケールの大きさに圧倒されながら、「生」というものをあらためて考えさせられた時間でした。
こうして雨の中、樹木の香りの中を歩きながら、森の神秘、生命の息吹を感じてきました。
マイナスイオンもたくさん吸って、パワーをもらってきました。
とはいっても復路は土砂降りでひたすら宿を目指す行軍となりました。
ただ、翌日帰る前には、ようやく晴れて上高地の山々を拝むことができました。